腹から叫べ!

「俺中学んころ荒れてたんだよ。」

「へ。」

「喧嘩で頂点とってさ、それなのに人生つまんなく思って、すべてが虚しくなって、それを紛らわすために喧嘩して、何回も停学になって。悪循環だよ。誰も俺に近寄らなかった。」

…うそ。

「中3の時にナインと同じクラスになったんだ。あいつ今よりはマシだけどさ、中学のころも変なやつだったよ。誰も寄り付かない俺に付き纏ってきて、ウザくてウザくて。」

「ああ、なんかわかる。」

「俺とツルんでたらみんなから避けられるのに、そんなのも構わずずっと俺の近くにいた。」

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