腹から叫べ!
「俺はな、現代文の小説が一番苦手なんだ。なんでかわかるか?俺はその小説の主人公じゃねえからそいつの気持ちなんかわからねえ。だからいつもテストでは授業の内容を丸暗記してそれをそのまま回答欄に書いている。」
俺はけっこう小説は得意だ。
「この世の人間すべてがお前の気持ちを汲み取れるわけじゃねえ。お前の親だってそうかもしれねえだろ。ちゃんと言ったか?言わねえと伝わらないことだってあるんだよ。」
「〜!わかったようなことを言うな!」
「池上君、落ち着いて!もっと楽に考えようよ!ここにいるバカ2人だってバカなりに一生懸命生きてんだよ!」
「バカバカって…。カノ、ガクとユラに失礼じゃねえか?」
「あんたのことだよナイン君!」