腹から叫べ!
「はー。」
池上はため息を吐いた。
「…お前ら見てると悩んでるのがアホらしくなってきた。」
呆れたように笑っている。
「…なんかすいません。」
「俺、もうどうでもよくなってきたわ。周りがどう思ってようが、どうでもいい。俺の人生俺が主役だ。お前らみたいな変人でもちゃんと生きてるしな。」
「…それは失礼じゃね?」
「池上、早くフェンス越えてこっち来い。」
「はい。先生すみませんでした。」
担任は安心したようだ。
池上君がフェンスに足をかけたその時だった。
「うわ!」
「池上君!」
池上は足を滑らせた。