腹から叫べ!

「ナイン君、3日間カノをよろしくね。」

「はい、任せてください。」

「え!ちょっと!何話進めてんの!?」

「はい脱いだ脱いだ♪」

「わっ!んぶ!」

ナイン君によって無理矢理着替えさせられる。

俺に拒否権はないらしい。

「はい、いってらっしゃい。」

母さんはにこやかにカバンを渡してきた。

「さ、行くぞ。」

「うわ!」

俺はいまいち頭の中が整理できないまま連れ出された。

「頑張るのよー!」

母さんの姿が遠くなっていく。

「どこに向かってんの?」

「プリンセスホテル。」

「は!?」

それは誰もが知っている有名な高級ホテルだ。

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