腹から叫べ!
「あのさ、もう一回やり直せば?」
俺がそう言うと4人はシーンと静まりかえった。
…あれ?俺なんか変なこと言った?
「お前…知らねーのか?」
ガク君が神妙な顔つきで近付いてきた。
「あのな…あみだババアに逆らうと大変な目に遭うんだぜ?」
「あみだババア?」
「あみだくじの精霊みたいなもんだよ。」
「大変な目って?」
「例えばな、夏にアイスを買いに行ったらいつも売り切れだとか。」
「地味に嫌だなオイ。」
「だろ?だから逆らっちゃいけねえんだよ。」
…バカだ。こいつバカだ。
そんなんあるわけない。