先生との恋☆Second・Story☆完結☆
あたしも初めて受けるわけじゃない。
これからどういう動作をしなければいけないことは分かってるから促される前に立ってベットへと上がる。
横になれば、看護師さんにすっと服を捲り上げらた。
「ちょっとヒヤっとするからね」
その言葉と共に、皮膚に冷たい、何度受けても気持ちの悪いジェルを塗る感触。
「じゃあ見ていくから、リラックスしててね」
優しく言葉をかけられて、須藤先生はジェルの塗られたあたしの肌を一瞬見た後、
エコー画面へと視線を移す。
……構えてしまっていたけれど、案外普通の先生じゃん。
高橋よりもよっぽど優秀な先生かも。
会話もスムーズだったし。
ひんやりと、押さえつけられるようにあたしの肌を這う感触に耐えながら、寝ているあたしは視線だけ動かして見える画面を見る。
何度見てもいまいち分からないモノクロの画面。
ただ、規則正しく動いているのはあたしの心臓だと分かる。この画面でしっかりと異常があるか無いか判断できる医者はすごい。
しばらく画面を見つめながら、手を動かしていた先生は、カチカチとエコーの機械のボタンを押す。
と、切り替わった画面。
モノクロから、赤と青色が入れ替わりに現れるような画面に。
「見えるかしら?この色がね、今はハッキリしてるけど、混ざった色が出ると異常がある証拠なの」
そう言って、ペンで画面を指す須藤先生。