先生との恋☆Second・Story☆完結☆
赤になって、青になって、
また赤になる。
あたしの画面は……見た感じ混ざって無いよね。
「じゃああたしのは……」
須藤先生を見上げると、ふっ、とあたしを見て微笑んだ。
「手術、高橋先生は完璧にやってるから。異常なし」
「本当ですか?」
やった。これで制限もまた緩くなるだろうし、退院できる。
バイトも忙しいときに休んでしまった分、しっかり働かなきゃ。
「はい、拭くからね」
よし、と拳を握り締めて喜びに浸る中、押しあてられていた軽い圧迫感が無くなりジェルを拭き取って貰ってあたしは起き上がった。
「良かったわね」
「……はい」
「きっと高橋先生も喜ぶと思うわ、ずっと気がかりだったみたいだもの」
服を正すあたしを見ずに、手元のカルテを見つめたまま放たれた言葉。
その言葉に威圧感を感じて。
あたしは真っ直ぐに須藤先生を見据える。
「気がかり?」
「……えぇ。あなた、傷を気にしてるんでしょう?今でも。嫌がっていると分かっているのに、命が危なかったとは言え了承無しに緊急手術してしまった。その後のケアも気にするのは普通でしょう?」