先生との恋☆Second・Story☆完結☆


「えっ、もう言われてるんですか?30過ぎてからでも全然良くありません?」

「いやいや。結婚したいなー…もうあたしから結婚を前提に付き合ってって言っちゃおうかな」

「すご~~い!!!」


何が。完全に女子会トークに2人を冷たい目で見つめてしまう。


そして、この須藤先生、かなりの肉食で結婚に飢えてる。


ふとあたしの存在に気付いた先生が笑う。


「エコーは異常なし。このまま退院すれば高橋先生も安心できるでしょうね。あなたも嫌いな病院と離れることができるし嬉しいでしょう?」

「そうですね……ありがとうございました」

何で。

何でそんなこと今ここで……この人に言われなきゃいけないのかが分かんない。

きっとあたしが病院と疎遠になればライバルが減って嬉しいとでも思ってるんじゃないかな。

自分は同じ職場でほぼ毎日高橋と長時間顔を合わせれるもんね。

まさに有利な立場と思っている言い方。


すっごくムカつくけど、何も言わずに部屋を出ていくしかなかった。


「安静にね」と本当に思っているのかと思うようなさりげない笑みを含んだ声を背中に受けながら。












……何それ。何それ。

まるで、高橋の事を分かっているような口振り。


あたしが高橋の負担になっているような。

あながち間違ってないような気がする所が気になるけど。

やっぱりいい先生なんかじゃない。


あたしにああいうことを直接言うために高橋と交代したんだ。


一瞬でもいい先生だったかもって思ったあたしの純粋な気持ちを返して欲しい。



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