先生との恋☆Second・Story☆完結☆
ぐぐぐ、と何度か激しく跳ねながらも苦しく締め付けられるような。
「っ…く……、」
息が詰まるのを感じて酸素を求めて口を開けるけれど、入ってこない。
それでもどうにかヒュッとわずかな空気を吸い込む。
「なんっで………」
ペタンと床に座り込んで、持っていたシーツにしがみつくように必死に握る。
なんで……?訳が分からない。
治ったはずなのに!
異常なしって言われたのに、なんで?!
苦しい。
体に回る酸素が少なくなっているのだろう、ぼんやりしてきた意識。
ぽろっと零れてきた涙を感じながら、腕を必死に動かして入るだけの力で服の上から心臓抑える。
動かした視線の先にはナースコール。
使う予定なんてないからと、巻きつけたままだ。
…、
助けてほしい。
誰か来てほしいと思うけれど、誰も来ないでと思う。
治ってるはずなんだから…!
これじゃあ、さっきのあの子と同じ仮病じゃない。
だけど、さっきのあの子のようにへらへらと笑うことなんてできない。
この痛みは何度も経験した………嘘じゃない。
本物だ。
なんで……。