先生との恋☆Second・Story☆完結☆
一度大きく跳ねてから、早鐘のように不規則に動き出す心臓。
脈打つたびに体から出てきそうな気持の悪い感覚。
息が詰まる。
声を出さないように前に倒れこみながら、落ち着くのを待つ。
落ち着け…落ち着け…戻れ……
「っ………」
すぐに治まるけれど、気持ちの悪い感覚は消えずにずっと残って。
それが気持ち悪い。
「なんで……」
今日もだ。
ここ最近はずっとそう。夜中に同じ夢ばかり見る。
手術をすることになったあの日の。
苦しみも、
痛みも一番だったあの発作を。
夢のはずなのに痛み、苦しみは鮮明に体に感じて。そのたびに死の恐怖を味わう。
目が覚めて夢だった、良かった、生きてる。
そう安心すれば今度は現実で本当に発作が襲ってきて。
2日続いて、寝るのが怖くなって。
今日はずっと起きてるつもりだったのに、いつの間にか眠っていたらしい。