先生との恋☆Second・Story☆完結☆
え、あ?とぶつぶつ言って必死に理解しようとする聖くんを冷静に見る。
聖君は屈んであたしと視線を合わせる。
「……じゃあ何でここに?」
「ちょっと聞きたい事があって。……仕事終わった?」
「あー……今最後の患者さん終わったけど、もうちょっと待って貰ってい?あ、秋に言った?」
聖君からも当たり前のように出てきたワードに即答する。
「高橋はいい」
“秋”って。高橋にいちいち言わなくていいもん。
聖くんも、あたしの様子でなんとなく察してくれたみたいでそっか。と言った後辺りを見回す。
やっぱり今、話し掛けちゃいけなかった?忙しかった……?かな。
「明日……とかでも別に大丈夫なんだけど……出直そうか?」
心配になって聖君に聞けば、聖君は笑う。
「ん?いや、今日聞くよ?せっかくここまで来てくれたしね。ちょっと着替えてくるから。もう少しここで待っててくれる?」
ニコッと微笑んでぽん、と頭に乗った手のひら。
……子供扱いにむっとする。
一瞬、高橋と被って、変な感じ。
あ、そっか。