先生との恋☆Second・Story☆完結☆
「手術したよね…?」
「してる。高橋に治してもらったはず…」
なのにどうして苦しくなるの?
自分でも分かっていたことだけれど、改めて確認されるとなんで?が支配してきて。
聖君を見たまま涙が出そうになって、俯けば聖君の手が頭に乗る。
「…今は取りあえず大丈夫?」
優しく聞かれて、声を出さずにもう一度頷けば、とりあえず行こう、と背中を押された。
――――――――――…
「何食べるー?」
「じゃあ、白ぶどうジュースで」
「デザートは?」
「……いらない」
気分を変えようとしてくれているのは分かる。目の前でペラペラメニューを捲っている聖くんに言えばメニューを見つめていた顔がふいとこっちを見て困ったように笑う。
ほんと、発作はいつもタイミング悪い。思わず指先に力が入り、メニューが曲がりそうになった。
「奢ってあげるからいっぱい頼みなー」
「…分かってて言ってる?」
さっき苦しかったの見てたよね?
「そんな恨めしそうな顔しないでー」
…食べたいけど食べれない。悔しい。
メニューへと視線を戻す。
「…チョコパフェ食べたい」