先生との恋☆Second・Story☆完結☆



「さっきの発作。心ちゃんの話聞いてる限りだと多分…心因性だなそれ」

「え?」

心因性?


「たまにあるんだよ。精神的なストレスとか、ショックで問題ないはずなのに症状がでたりする人。事故のショックで声が出なくなったり、ほら、不登校の子が学校に行こうとした途端お腹が痛くなるとか、そういうたぐい」


精神的なストレスやショック…。


「それで、発作が出るの?」

「何が原因か本人が自覚しないままでちゃうことも多いから。検査で問題がないなら、そういうことだと思うよ。現に入院してから発作が出るようになったでんしょ?」

そう言われれば、そうだ。

入院するまでは…

手術してからは発作が起こることなんて1回もなかった。



だから完治したと思ってたんだから。

「1つのことが原因じゃない場合も多いから。小さいストレスが積み重なって出ちゃうっていう。心ちゃんの場合は入院でここに閉じ込められてることや、須藤に言われたことだったり…あとは、秋かな」


「お願い、高橋には言わないで!」

さっきの発作のことも、このことも。


「高橋に言ったら、絶対もう一回本当に異常かないか詳しく検査される」


思わず声を荒げてしまったあたしを見て、聖君は難しい表情になる。


「本当に異常がないか詳しく検査した方が心ちゃんも安心じゃないの?」

確かにそうかもしれない。もしかしたら、手術をしたけれど悪くなっていたり他の病気になってしまってるのかもしれない。だけど…。

「検査されれば、須藤先生や他の看護師さんにも知られちゃうでしょ?手術して治ったはずなのに発作起こして…高橋の気を引くためにどうせやってるんだろって思われる。そんなこと思われたくない」


須藤先生には絶対に信じてもらえない。


高橋だって…信じてくれるかどうか。



「だけど、気を引きたくてやっててこんなに汗かくかよ。苦しむ?」

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