先生との恋☆Second・Story☆完結☆
「それは聖君がたまたま見たからそう思うだけであって、見なかったらきっと信じてもらえないよ」
それに…。見たとしてもきっと。
それでも、思われる。
「見たとしても、苦しんでる振りじゃないかって思われるだろうし」
仮病だと思われたくない。せっかく手術してもらったのに、また発作で苦しんでいるなんて知られたくない。
「だから…」
「分かった…言わない」
はぁとため息をはく聖君を見据える。
聖君は困ったように笑って。
「言ったらきっと、心ちゃん俺と一緒の時でさえも必死に発作隠そうとするでしょ?」
「聖君…」
「せっかく頼ってくれてるんだし、俺は味方でいてあげたいから」
ほっと安堵する。
良かった…。
安心する私に、「だけど、」と付け加える聖君。
「でも本当に早く治した方がいいから秋と仲直りすること」
「仲直りって言うか…私がただもやもやしてるだけで高橋は何も悪くないの」
高橋が全く知らないところで色々と動いていて、私が思っているだけで。
高橋は何も悪くない。
「それでも、そのせいで心ちゃんの体調が悪いなんて検査入院してる意味ないから」