先生との恋☆Second・Story☆完結☆
「……」
一瞬の、間。
そして―――
「もしもし?」
何を話しているのかは聞こえないけれど、高橋が何か言ってるのは聞こえてくる。
「え、うん。今?終わったけど」
「……心ちゃん?」
そう言ってあたしを見る。
やっぱり。
あたしは、絶対にあたしといることを言うなと目で訴えて首を左右に振る。
「知らないけど……あー、そっか。俺も探そっか?え?……人がせっかく……はいはい。じゃーねー」
耳から離されて、パタンと閉じられたケータイ。
あたしは残りのジュースを全て吸い上げた。
「居ないの気付いたっぽいよ」
「そっか……帰るね」
「大丈夫?」
「……うん」
すぐにこの発作を治す方法は見つからないけれど、聖くんに聞いてもらえて少し楽になった。