先生との恋☆Second・Story☆完結☆
「あ、そうだ……」
「ん?」
聖くんが思い出したように声を漏らした為、椅子から立ち上がろうとしたあたしは聖くんを見る。
「隠してもしょうがないし、須藤から直接言われたりするよりはいくらか緩和できるかもしんないけど…」
「ん?」
「この前のさ……、大学時代の話」
「あぁ、アレね」
あたしが聞きたいって言ったやつ。
「あの時話して無かったんだけどさ。須藤、秋のこと好きだったって聞いたことある」
聖くんは言い辛そうに言ったけれど、あたしは別に驚きはしない。
なんとなく、そんな感じはしてた。
「……そう」
「だから、心ちゃんにそういう事言ったのかも。気になったんじゃない?」
「……」
「だからあまり須藤の言うことは気にしなくて良いよ」
立ち上がった聖くん。立ち上がった際にあたしが持っていた伝票も、す、と手から取られた。
「あ」
「俺の奢りね。と、これ……」
渡されたのは、紙。
携帯とアドレス、もう一つあるのは……PHSの番号?
「今度来る時は電話かメールして。待ってるの大変でしょ」