先生との恋☆Second・Story☆完結☆
第三章―考え―

突然の来客



聖くんの言う通り、外に出ないからちょっと頭の中が暗くなってしまったのだろうか。

いつものあたしらしくないかも。悪い方向に考えがちになってしまうもんなぁ……。


窓を少し開けて外の空気を吸ってみれば、暑い。


今日は一段と暑いし日差しが強いなぁ。


外に出ようと思っても、この暑さじゃ億劫になってしまう。


せっかくのクーラーで冷やした冷気が逃げてしまうと急いで窓を閉めた。


昨日は……高橋に聖くんといた事がバレなくて良かったけど、あんまりうろつくなって言われたし……。


あたしがもう休むって言ったらすぐに出て行ったけど。

ここでじっとしてろなんて無理なのに。じっとしてたら…悪いことばかり考えちゃうのに。


誰かに話したい!話を聞いてもらいたい!と思っても、椿は仕事。あさみも仕事。


特別やりたい事なんてないし……。ここでできることなんて限られてるし…。


何か何も考えずにできることは無いかを探す。

少しでもボーっとしてたら考えてしまう。


須藤先生の言った事。
高橋の気持ち。


結局聞く勇気も無いから聖くんの言うように気にしない方が良いのかもしれない。


「はぁ……」


ずっと後回しにして気付こうとしなかった問題を、提起された気分。


コンコン、



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