先生との恋☆Second・Story☆完結☆
そっか、そっか。
「医大に行ってたら聖に会ってなかっただろうね」
「そっか、聖くんも同じ大学って言ってたっけ……」
――そして、須藤先生も?思い出した途端、気分が下がる。
「……岡本さん?」
「、ん?」
下がりつつあった顔を上げると、高橋が心配そうに顔を覗き込んでいて。
顔の近さに思わず顔を引いた。すると、表情を歪める高橋。
……何?
「やっぱり…何か様子おかしい」
「は?」
「何があった……?」
その心配そうな顔は医者、の顔。
ドキリ、とする。
医者の目から見て、あたしがおかしいと感じるのだろうか。
それとも、高橋個人の意見として―――、
高橋が、あたしが発作を起こしてることに気付くはずがない。
ただ、様子がおかしいと思ってるだけでしょ。
「おかしくないけど」
気付かれないように真っ直ぐ高橋を見据えて言うけれど、高橋もあたしをまっすぐ見つめたまま引き下がらない。
「嫌、おかしい。検査の時から……何か嫌なことあった?」
―――嫌なことなら散々言われた。