先生との恋☆Second・Story☆完結☆
「ふぅ…っ、」
深く息を吐きだせば、だんだんと落ち着いてくる。
高橋と会わなくなれば、この発作もじきに治るのだろうか。
結局、愛の深さだお互いの気持ちだっていうけれど、
距離と時間には叶わないような気がする。
――――――・・・・
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あっという間の入院だったような気がする。
「もう退院かー……」
「なんで残念そうなの?
普通喜んでくれるものじゃないの?」
「ん?昼休みが寂しくなるなーって思ってね」
片付けをしているあたしを見ず、ベッドの上に腰掛けて有岡くんが持ってきてくれた大学のパンフレットを読んでる聖君を見る。
少し緑っぽい…でも白に近い色の制服を来た聖君は、やっぱりここで見ると先生っぽい。
でもこの寛ぎ方はねぇー……。
「……他に友達いないの?」
パンフレットに向けられている視線を見て、小物を鞄にしまいながら聞いてみれば、間。
あたしが動かす物の音しかしない。
返答がないから気になってまた顔を動かせば、何とも言えないような表情で聖君があたしを見ていて。
「………」