先生との恋☆Second・Story☆完結☆
「チョコ」
「……止めとく」
退院したばかりだから、
我慢してたのを解放してちょっと食べてみたいと思うけれど。
「何が良くて何がダメか言ってね?あ、言われても俺は我慢出来ないから食べるけど」
「…うん。それでいい」
「まぁ俺は秋と違って定時で大体上がれるから……遅くなっても19時過ぎには帰ってくるからね」
ちゃんと真っ直ぐ、と付け加えられたことから、あたしがいる間は他の人の家に行かずここに帰ってくるらしい。
……それなら。あたしだって、タダで置かして貰えるなんて思ってないから。
「それなら、あたしが料理する」
ガサゴソとお菓子を入れているのだろう戸棚にいる聖くんの方へ顔を向ける。
「……マジ?」
探す手を止めてこちらを見る聖くん。
「料理くらいしか、出来ることないし……」
端に置いてあるゴミ箱を見れば、お菓子の袋しか見えない。
絶対お菓子中心の食生活なんだ。
あたしには理解できない。