先生との恋☆Second・Story☆完結☆
「やったっ!手料理!」
すっごい笑顔でガッツポーズされると、恥ずかしい。
そんなに立派なものは作れないし。
……と言うか、和んで来たけど
「……本当に、聞かないの?」
何があったのか。理由もなく泊めてくれるの?
……まぁ転がり込んで来たあたしが心配するようなことじゃないけど。
「聞いたって言わないくせに」
にやっと笑われてそう言われると、何も言えない。
「大丈夫。聞かないよ」
キッチンから戻ってきた聖くんはコップとお茶、
そして抹茶チョコと掛かれたパッケージを持ってきた。
「心配しないでここにいて良いから」
ポンポンと伸びてきた手が頭を撫でる。
それが優しくて。
「……何だか、大人みたい」
「ふはっ、大人ですけど」
「いっつも子供みたいなのに」
「だてに二十何年生きてないからね」