先生との恋☆Second・Story☆完結☆
本当、でっかい犬みたい。そう思えば自然に笑いが出てくる。
「何笑ってんのかな」
「別に?」
ちょっと納得いかなそうにしながらも笑ってる聖くん。
「…本読むか、テレビ見るかどっちかにすればいいのに」
立ててる膝に本を立てかけてめくりながらも、つけっぱなしのテレビも見ていて。
……どっちも頭に入ってるの?
声をかければ、本、テレビだった視線のサイクルにあたしが入る。
「どっちもできる俺ってすごいでしょ?」
「はいはい」
止める気はないのね。
流してバックを置いて、晩御飯どうしようかとキッチンの方へ向かう。
「あ!俺チャーハン作ってるよー」
ギシっとソファーから聖くんが立ち上がる音がして、
私の後ろに来たのを感じて避ければ聖君がフライパンの前へ。
すぐに火を点けて温めなおしてくれる。
横から覗くと、チャーハン。
「おぉ、美味しそうー」
「だろー」
ふわっとフライパンを動かす聖くんを見ていると。
「あ」
匂ってきた、匂い。
思わずそれに声を出してしまった。
「どうした?」
「匂い……」
「うまそうだろー」
ドヤ顔を見せてくるけど、違う。