先生との恋☆Second・Story☆完結☆
「違う、そうじゃなくて」
別に、言わなくてもいいんだけど。
でも、別にあたし聖君の彼女でもないし関係ないから言っても気まずい空気とかなんないと思うし、いっか。
「あ、もしかして病院の匂いする?」
言い淀んでいると聖くんなりに意味を探していたのか、服着替えてすぐ帰ってるんだけどなーと、袖口を匂う聖君。
聖くんの服から病院の匂いは全くしない。
「病院って言うより、マニキュアみたいな匂いする」
ネイルをする時の、独特のあの匂い。
「……え?なにそれー」
笑ってチャーハンを混ぜてくれる聖君だけど、
一瞬。顔が固まったのを見た。
別にどうでもいいんだけど。
だから、それ以上は何も聞かずに終わったことにする。
いろいろなところにお泊りに行ってるらしいですし。
最近は私がいるからか、毎日家に帰ってきてるみたいだけど。
会ったり、帰りがけに寄るくらいはしているのかもしれない。
やっぱり…犬みたいだな。放浪犬。
「はいできた!皿ちょーだい」
「はい」
ま、楽しいから、いっか。