先生との恋☆Second・Story☆完結☆
「へぇー…」
「意味の分かんない発作が起きる間は、会えない」
もし高橋に会ってる最中に苦しくなってしまったら、大変なことになってしまう。
「夜中も起きるのは止めてほしいよな」
「ごめんね」
「や、そうじゃなくて。俺じゃなくてさ、心ちゃんきついでしょ」
「うん。おかげで睡眠不足」
夜中も悪夢とリンクするように起こる発作。
できるだけ聖くんを起こしてしまわないようにと気を付けるつもりなんだけれど、
やっぱり聖くんは気付いてくれて黙って落ち着くまで背中を擦ってくれる。
「でも今日はね、それどころじゃないの」
「…そういや早起きだし、なんかいつもと違うけど。どっか行くの?」
そういえば、と言う聖くんに、あたしは笑顔でパンフレットを見せる。
「高校の時の同級生の大学に潜り込んで見学してくるの」
「あー…なんか言ってたな」
あまり興味無さそうな聖くん。
自分は大学経験してるもんねー。
「大学、行ってみたらこんなもんかって感じだよ?理想のまま、綺麗なままにしといた方が絶対良いぞー?」