先生との恋☆Second・Story☆完結☆
朝から止めて欲しいし。
私が見学する大学は聖くんが言うような大学でないことを祈りたい。
勉強勉強なとこに行っても楽しくないだろうし。
勉強は嫌いだけど、大学に行って勉強できるだけマシだとは…思う。
「聖くんが大変な思いをして理学療法士になったのは分かったから……もう行ったら?」
「わ、やばっ」
羨ましさを全面に出してた聖くんを見た後、時計に視線を向けた。
もうそろそろ、行かないと遅れてしまう時間。
私の視線を追って時計を見た聖くんは一気に慌てて残りのご飯を口の中に掻き込んだと思えば食器を持って立ち上がる。
私は気にせず朝ごはんの続き。
「っ、行ってきます」
「いってらっしゃーい……」
5分ほど。家の中を動き回っていた聖くんだけどなんとか用意が出来たんだろう。
バタバタと出て行って静かになる室内。
一人でゆっくりと食べながら思う。
――思えば。
高橋を知ってから、
今までこんなに高橋から連絡が無かったのは初めてだ。