先生との恋☆Second・Story☆完結☆
パンフレットなどが入った、ちょっと重たい段ボールを運んでても
有岡くんは私が「手伝って」と言わない限り見守ってくれる。
重たすぎて持てない、と判断した時はちゃんと手伝ってくれるけれど。
なんていうか……“病気だったから”とか“心臓が弱いから”って目で見てくれていない所がすごく嬉しい。
病気に左右されない、ずっと望んでいた生活。
あの時閉じ込められた病室の中で
ずっと思い描いていた未来が実現できている。
そして、新しい、頼もしい存在に感謝しながら
あたしは高橋の家に向けてバスに乗り込んだ。