先生との恋☆Second・Story☆完結☆
『うん…、じゃぁ、気を付けてね』
「ありがとー」
ここから大学まではそんなに遠くない。
ゆっくり行きたいし、そろそろ行こうかな。
もう一度一通り戸締りを確認したところで玄関へ。
…と。
「お、」
「わ、」
靴を履こうとした瞬間、空いたドア。
いきなり開いて入ってきた人物に、驚いて顔を上げる。
向こうもまさか開けてすぐあたしがいるなんて思ってなかったらしく、
そのまま進んで来ようとしていた動きを急停止させて、目を見開いてる。
「ど、どうしたの」
ハァハァ、と息を吐き出しながらあたしを見下ろす―――聖君。
忘れ物?と聞けば、
一度、深く息を吐き出してあたしの腕をつかんで立ち上がらせる。
…何。