先生との恋☆Second・Story☆完結☆
「ごめ、急いでたから鍵かけていくの忘れてた…」
「え、別にいいけど…」
「ちょ、待ってて」
「は?」
「いいから」
荒い息遣いの中、そんなことを言われて。意味が、わかんない。
それだけ行って慌てて靴を脱いで廊下を歩いていく。
ただごとではないような様子に不安になるけれど、ほんと、なんなの。
「ちょっと聖君、」
どこか焦っているようで。
待てと言われたものの、どうしたのかとあたしも聖君を追って逆戻り。
部屋に戻れば、聖君は冷蔵庫の前で。スーパーの袋にゼリーやらポカリやら…。
「どうしたの?」
時計を見れば、普通なら仕事が始まってるはずの時間帯。
なのに慌てて帰ってきたかと思ったら…何してるの?
意味が分からず首を傾げるあたしに、袋を持った聖くんは立ち上がる。
「、行くよ」
「は!?ね、聖くん!」
今度は腕を掴まれて、また玄関へと引っ張られる。
咄嗟に、本当に反射的に。
拒むように、落ち着いて、とつかまれた腕を振り払って聖君の腕を掴み行くのを阻止すれば、
一度、そのその場で立ち止まる。
目がしっかりとあたしをとらえたのを確認すれば、あぁ…と聖君。