先生との恋☆Second・Story☆完結☆
「いい加減にしてってば!おいっ!こらっ!」
「心ちゃん!!!」
「いーやーだー!!!」
近所迷惑だけど、大声で必死の抵抗。
「っ、くそ…!!」
本当に容赦のなく力任せに引っ張られる。
これじゃ、拉致だ。
拉致。
「無理だって!ってか本当にどこ行くの!」
いい加減にして。と言えば、
諦めたかのように一瞬手を離されて向き直った。
ガシガシと頭をかかれる。
「言ったら来ないだろ…」
不貞腐れるようにそう言う聖くんにますます意味が分からない。
言ってくれなきゃ分かんない。
「―――…秋んとこ」
「は…?」
少し間があって、ぶっきらぼうに言われたそのフレーズに固まる。
そのままお互い黙り合う。
…高橋のとこへ?
「ちょちょちょっと待った!」
なんで、高橋のとこに。今。