先生との恋☆Second・Story☆完結☆
ちゃんと食べてたのかな。
人のことばかり心配するけど、自分だって――――。
眼鏡をかけていない姿を見るのも久しぶりで。
たった少しだけの間なのにすごく懐かしく感じる。
ゆっくりとタオルを取って触れば、おでこに触れていた部分はびっくりするくらい熱くて。
思わず目を見張った。
……起きないで。
そう願いながら。
おでこに自分の手を乗せれば、タオルを触った以上に熱くて。あたしの手、冷たいわけじゃないけれど少しでもこの熱を吸収してくれないかなと思う。
じんわりと汗ばんでる高橋の苦しそうな顔を見ていると、こっちまで苦しくなってくる。
考えれば、高橋がこうして弱ってる姿を見るのは初めてだ。
自分の体調管理は完璧って感じだったのに。手の甲でほっぺたにしばらく当てた後、首元を触る。
これだけ触っても高橋は目を覚ますどころか身じろき一つしない。
ただ苦しそうな呼吸を繰り返すだけでよっぽどきついんだろうなと思う。
タオル、冷やそ。