先生との恋☆Second・Story☆完結☆
やっぱり話せない―――、
無理だよ今は。
逃げることしかできない。
「っ!!!」
「うわっ、」
ガチャリ、入った時とは真逆。
思いっきり掴んで押したドアと同時に飛び出した体は、
無いはずの”壁”にぶつかった。
出ようと思ったのに。力に負けてあたしは2、3歩後退する。
「~~~~っ、」
鼻痛い。
「ってえ」
咄嗟に手で押さえたのと
向こうが声を発したのは同時だった。
「飛び出してくんなよ~~!!」
「…っ、そっち、こそ」
何でこのタイミングで。