先生との恋☆Second・Story☆完結☆
ま、いっか。
別に。帰っちゃえ。
「暑いー…」
うなだれれば隣を課外授業か部活なのか
真っ白なシャツを着た高校生が自転車で通り抜けて行った。
若いなぁ。
俺はもう、この暑い中自転車を漕ぐなんてできない。
―――――――――…
秋の家へ戻ってみれば
しん、と静まり返っていて。
てっきり話し声がしているだろうと思っていたのにそれすらない。
もしや帰ったか…?と心ちゃん逃避説が頭を過ったが、サンダルがあるのでそれはないだろう。
静かすぎるのが逆に怖いが、
確かめる以外に選択肢はない。
ガチャ―――、
「…あきー…?」
まるで第一発見者が死体を見つけるみたいな状況だな、となぜか思った。
ゆっくりとノブをひねって押し開けながら名前を呼べば、
ごそごそっと布団の擦れる音がする。
「聖…?帰ってきた?」