先生との恋☆Second・Story☆完結☆
が、秋が意識を手放すよりも…
というかうとうとする以前に気が付けば夢の世界に旅立っていたらしい。
「だろうな」
納得した俺に、怪訝そうに眉を寄せてくる秋。
ごめんけど、怖くない。
「何。寝不足だったの?心」
「寝不足も何も―――、」
そこまで言って、この先を言っていいのか迷った。
頑なに隠して
それが理由で秋に会いたくないと言ってたのにここでバラしてしまっていいのだろうか。
だけど、今更ごまかすこともできないし。
「聖」
静かに促す秋に、降参だと息を吐きだす。
「報告しただろ。心因性の発作」
ごめん、心ちゃん。怒らないでくれ。秋は発作のこと、把握済みだ。
「そのせいだと思うけど、結構夜も寝たと思ってしばらくしたら悪夢に魘されててそこからいつもうつらつら程度だったから……」
何の悪夢を見てんの?と聞いても、顔を歪めてふるふると首を振るだけで内容までは教えて貰えなかった。
でも、一度見れば再度眠りにつこうとは思えるはずもなく。
結局ふわふわと傾眠程度しか眠れない状態で。