先生との恋☆Second・Story☆完結☆
やっと深い眠りが来るのは日が昇り始める朝方。
バイトがあれば起きなきゃだし、なければ割と寝てるけど
俺が起こしちゃうことも心ちゃんが申し訳なく思って起きちゃうこともあるわけで…。
それに、今日は。
「大学見学だー!って早起きしてたからなぁ」
おまけに普段は食べてても遅い時間の朝ごはんをきっちり食べてた。
時間的にも横になれば眠たくなる時だったんだろう。
「大学見学……」
ぽつり、黙って聞いていた秋はそこだけを拾い言葉にした。
「何だっけ、名前…あ、忘れたけど何とかくんのいる大学にお邪魔してくるとか案内してもらうとか言ってはしゃいでた」
「あぁ……」
って言うか呑気に寝てるけどその約束大丈夫なのかと思う。
俺が帰った時に丁度出かける準備してたから
もうとっくに約束の時間は過ぎてるんじゃ…?
きっと、夢の中のこの子も秋のことで約束なんて忘れてるんだろうな。
そう思いながら辺りを見渡す。
「どうした?」
「や、この子のカバン…、」
「あ、ここ」
くるっと秋が、心ちゃんの下に回してる手はそのままで中途半端に寝返りを打ち、手に触れた紐を引っ張る。