先生との恋☆Second・Story☆完結☆
02:思い出します
――――また、会えるとは思ってなかった。
「明日から新しい子が入るから。有岡くん、教育係ね」
あるバイト終わり。
ふと思い出したような店長にそう言われて、俺は反論の意を唱えた。
大学入学を機に始めたここでのバイトは時間の融通も聞くし仲間もみんな優しくて気に入ってる。
その環境だからか長期可能者しか雇っていないからか
入れ代わりはそんなに激しくない。
教育係は、新人の子を付けて仕事を教えて行く言わばお世話係。
それを、なんで俺が。
先輩だっていっぱいいる。俺より教え方が上手い人はいっぱいいるのにどうして俺が任命されたのだろう。どうにかしなくていい方法を考えて店長に嫌だと伝えたけれど、店長はにっこり笑って君が適任だから、としか言わなかった。
何が適任と聞けば歳が同じだからと返ってきた。
うわ、同い年かよとやる気は上がるどころか下がった。
や、
年上だともっと無理だったけれど。
年下なら年齢的にも俺が先輩になるから話しやすいけど、タメなら年齢から考えれば立場は対等じゃん。