先生との恋☆Second・Story☆完結☆
それか合鍵? でも、合鍵ってそんなに簡単に渡したりするものじゃないでしょ。前々から狙って留守中に作ったとか?
あたしと高橋が出勤すれば
基本この家留守だし……。
それを狙ってきて、たまたまあたしと鉢合わせてしまった、とか?
このままあたし、ここで死んじゃうの?
顔も、がっつり見ちゃってるし…!
そんなの、マジで無理!
せっかく手術したのに、あんなに苦しい思いをしてきたのに。
やっと手に入れた幸せを
半年ちょっと味わっただけで死ぬなんて……。
ハッと思い出して、急いで携帯を開く。
警察……。
待って、この場合高橋に電話?
や、でも、まだ仕事中かもしれないし。出なかったら時間の無駄…?
それに何より……。
高橋に電話した所でどうにもならない気がする。頼りない。うん。
何でこんな時に高橋に連絡って選択肢が出てきたのかと思いながら
電話帳の高橋の場所を開いていた画面を切る。
と。
「何やってんの……?」
いきなり伺うように声をかけてきた不審者。
ダメだ、ここで弱気になったら付け上がる。
強気でいかなきゃ。