先生との恋☆Second・Story☆完結☆


うんうん、と頷く。もちろん俺も頷いた。


気付けば「濡れたー!」とか言いながら校舎の中に消えて行った岡本さん達。


丁度掃除時間の終了の合図である予鈴がなり、俺たちは動き出す。


「話してみたいよなー…」


「ほんと、可愛いもんなぁ」


せめて同じクラスになれねぇかなー…。


そんなことを願っていたけれど、1度も。


そんな願い虚しく一度も俺と岡本さんは同じクラスになることはなく。


「ね、ね、有岡聞いて!!」


「は、」


「さっき岡本さんと話した!!」


季節はこの学校で過ごす最後の春となり。そう言って話してくるのは奇跡的に同じクラスになれた奴で。


クラス替えが行われてからというもの、

会えば岡本さんネタばかりでいい加減俺はイライラする。


また岡本さんの話か…とうんざりしながらも他のクラスでは得られない情報につい耳を傾けてしまう俺が情けない。


いつもは授業中の様子だとかそんな話なのに。


珍しくハイテンションでやってきたかと思うと

いつもとは違うネタに目を見張った。



や、同じクラスなら話すことくらいあるんだろうけど。

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