先生との恋☆Second・Story☆完結☆
とりあえず最初は
俺に付いて仕事の流れだとかそういうのを学んでもらうから…。
ずっと一緒か。
「じゃぁ、行こうか」
「はい」
俺が歩き出せば、少し後ろをついてくる岡本さん。あの岡本さんが俺の後ろをついてくる。
そんな些細なことでさえ感動してしまう。
シアターへのお客さんの呼び込みだとか、
チケットの確認と同時にシアターの案内とか、
そういうのを教えていてできた少しの空き時間。
ふと岡本さんを見れば、ネクタイに慣れていないのか苦しいのか緩めるように触っていて。
最初はなんか気持ち悪いよなーと思う。固いし。
黒を基調にしたYシャツに青いネクタイ。
岡本さんは肌が白いからそこから伸びる首がすごくきれいに映える。
俺は高校の時からネクタイだし、
大学生になってもちょいちょいスーツを着る機会だったりこの制服も着慣れてるからなんとも思わないけれど。
高校の時。
女子はリボンだったもんなーと思う。
「岡本さんさ、Y高じゃなかった?」
Y高だと分かっているのに。