先生との恋☆Second・Story☆完結☆
しらじらしい聞き方をする自分に
笑えるなと思いながら聞けば。
ネクタイを触っていた手を止めて俺を見る。
ぽかん、とした顔をした後に、
すぐに怪訝そうな顔をした岡本さん。
「……そうですけど。なんで知ってるんですか?」
少し、警戒したようなその口調。
それに笑いながらやっぱりと呟く。
「あ、敬語良いよ。どうせ歳は同じだし」
他の人ならそんなこと言わないけど。岡本さんは特別だ。
「いや、でもここでは先輩ですし」
一度考えるそぶりをみせたものの、断られる。
そこはきちんとしているらしい。
「いいってそんなの。どっちかと言うと俺の方が敬語使いたい気分だし」
男子が憧れて話しかけたくて話しかけたくて
高嶺の花扱いだった岡本さんと話せているんだから。