先生との恋☆Second・Story☆完結☆
「はぁ……じゃあそれで」
俺の訳のわからない発言に首を傾げたけれど、特に気にするそぶりもなく敬語を解いてくれた。
「で、どうしてY高だと?」
何で知ってるのという目で見られる。
「俺も同じだったし!俺ら同級生だよ」
ずっと言いたかったこと。本当は朝1番自己紹介した時に言おうかと思ったんだけど。
ちょっと最初から言うのはどうかと思って我慢していた。
言えば、え、と岡本さんから漏れる。
「同級生?」
声音に驚きが混じっていた。
俺の顔をじいっと見てくる。
「え、何組?」
「俺6組!岡本さん1組だったでしょ?」
そう。最後の最後。高校3年生の時は完全に引き離されるような感じで一番遠いクラスに振り分けられてしまった。
俺の顔をじいっと見つめて何かを考えている岡本さん。
こんな風に俺をまっすぐ見上げてくる日が来るとは思わなかったな…。
俺もこんな風に
間近で岡本さんを見下ろす日が来ると思わなかった。