先生との恋☆Second・Story☆完結☆
ぐっと熱が高ぶってくる。
高校の時は校則が厳しかったから化粧なんてしてなくて。
それでも十分すぎるくらい綺麗だったけれど。
化粧をしてさらに映えた岡本さん。すっごく可愛いと思う。
……一応3年間同じ高校だったんだし、
もしかしたら顔くらいは思い出してくれないだろうかと少しだけ期待して聞いてみる。
「……もしかして俺のこと知らない?」
いたような気がする、だけでもいいから。そう言ってくれれば俺の3年間は少しは報われるんだけどなぁと思う。
少し記憶の中に俺を探してくれていたみたいだけど、その後申し訳なさそうに頷かれた。
あぁ。報われない。当時の俺。
「そっか」
聞いた俺が悪いんだけど。それでも、本人に直接言われると凹むもんだなぁ。
「ごめん……」
岡本さんは本当に申し訳なさそうな顔をする。
「や、良いよ良いよ!逆に離れてたのに知ってた方が奇跡に近いし」
同じクラスだったら記憶に残ってくれてたのかなー…。