先生との恋☆Second・Story☆完結☆
「なーんか、美人さんがいるって」
言われて嬉しい言葉のはずなのに
なんでそんな苦しそうな顔をするんだろうと思いながら言う。
俺は自分のことをイケメンがいるって言われたらめっちゃ嬉しいのに。
「……へ?」
岡本さんがはっと顔を上げて拍子抜けした言葉を漏らす。
自分でもそれが分かったみたいで、
焦ったように手で口を覆い恥ずかしそうに俺を見る。
めっちゃ可愛い!!!!
心の中で。
心の中で思いながらも、岡本さんに教えてあげる。
「話し掛けたくても冷たくあしらわれるとか、相手にされないとか、男子には絶対笑われないとか結構言われてて。俺の周りにも結構岡本さんに話掛けたいって奴いたんだよなー」
「……」
今思えばアホだけど、当時は必死だったんだよ。男子高校生は。
「……実は、俺も話してみたいと思ってた一人だったんだよね」
時間が経ってあの時のことをこうして本人に伝えることができるなんて思ってなかったけど。
笑いながら岡本さんを見れば、
恥ずかしいのか顔を俯かせていて。