先生との恋☆Second・Story☆完結☆
その顔が見たくて、調子に乗って顔を覗いてみれば、何とも言えなさそうな顔で俺を上目使いで見るから、それにまたぐっとくる。
そして気付く。
「思ってたってか、高校の時と印象とか実際喋ってみると違うけど……高校の時荒れてた?」
必要以外のことについては話してくれないのかと思ってたけど、
俺の話ちゃんと聞いてくれるし、質問もしてくれるし。
ちゃんとびっくりしたり恥ずかしがってくれたりもするし。
冷血説が流れてた当時と印象が全然違う。
そりゃ、2年も経てば人だってちょっとは変わるだろうけれど。特に高校とか、黒歴史になる人だって多いし。
「別に……そういうのは」
そういって困った顔をする岡本さん。
「冷たくあしらう、って言うのは、名前も見たことも無い人にいきなり告白されても付き合う訳無いじゃない?それにクラス違うと話すことなんて無いし……だからって話で」
ゆっくりと、言葉を探しながら説明してくれる岡本さん。
仰ることはそれはそれは当たり前のことで。
馬鹿な男子の目線でいたから、向こうの気持ちを言われて考えてみるとそりゃそうだよなと思う。
こっちは知ってたけれど、岡本さんはそんな俺たちのことを知らないわけで。
そんな人にいきなり付き合ってくださいと言われも、困るよな。