先生との恋☆Second・Story☆完結☆


「相手にされないって言ってたのはきっと……あたしがからかわれてるだけって思ってたから」

聞いた理由はどれもとても単純なもので。


俺のイメージではあんたごときのレベルであたしに告白なんてありえない!的な性格かと思ってたのに。


逆に岡本さんの自分に対する意識は低い。


それなら。ちょっと待てよ。

ふと、考える。


「え、じゃあもしかして笑わないのは面白くなかったから、とか……?」


いつも真顔。は笑わないんじゃなくて笑えない的な?

聞いてみれば、あっさりと。

そう、と頷かれて。


「わ、なんだ聞いてたのと全然ちげーじゃん!」


広まって恐れられてた冷血説が実はそういう理由があったなんて当時の俺たちは思わなかったな。


「やっぱ本人と直接話してみないと本当の事は分かんないねー」


「誤解?みたいなの……解けたなら良かった」


そういって微かに笑う岡本さんに、ドキっとする。


可愛いんだよなー…。

< 333 / 382 >

この作品をシェア

pagetop