先生との恋☆Second・Story☆完結☆


だから、体育はずっと見学していたんだ。

寂しそうに笑うから、

思わず抱きしめたくなったんだけど。

それを押しとどめる。


そんなことしたら一瞬で嫌われる。

だから、焦らず、ゆっくりと。

芯がしっかりしている彼女だから。

「……今聞いた岡本さんの性格って言うか、結構サバサバしてるからさ。こんな事言うのもどうかと思うけど……」

「何?」

「無理、しないでね。無理だと思ったら頼って。それまでは俺も何も手出ししないから。……誰にも言って無いんだろ?」

体のことを聞いた時に瞳が揺れたのはきっと知られたくなかったから。

きっと、手術したことだって俺が聞かなきゃ自分からは言ってくれなかっただろう。

だから。


俺からはおせっかいなことはしないつもりだけど。


無理はしないで俺を頼ってほしい。


そういえば、


岡本さんはびっくりしたように瞳を開いた。


「うん。ありがとう」


そう言って笑ってくれた岡本さんは、本当に可愛かった。

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