先生との恋☆Second・Story☆完結☆



大学に着いたら電話して―って言って、そのまましばらく電話が鳴らなくて迷ってんのかな、って心配していれば震えたスマホ。

お、っと嬉しくなって、なるべく人の少ない場所に移動しながらスライドする。

「……はい」


出れば、意外にも電話の向こうはしん、としていて。


どこにいるんだろうと思う。


と。

「こんにちは、あの、すみません」

次に聞こえてきた予想外の声に俺は歩いていた足を止めて固まる。

え?


スマホを慌てて話してディスプレイを見れば、


そこにはやっぱり「岡本心 通話中00:35」。


そうだよな。岡本さんから電話着たの確認して取ったし。


そう思いながら耳に付けなおす。

「あ、あの岡本の携帯…」

ですよね?


焦る声。だって。岡本さんが出ると思ったら知らない男の人から電話かかってくんだもん。


すると、あぁ、と向こうも戸惑った声を出したと思えば、声が続けて届けられる。


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