先生との恋☆Second・Story☆完結☆


「すみません、僕が熱出しちゃって、心看病に来てくれたんですけど疲れて寝ちゃって」

「……」


「約束してたんですよね?すっぽかす形になっちゃうんですけど、行けそうになくて…すみません」


「……」

状況を把握するのに、少しの時間がかかった。

電話の向こうの人が熱出して、

看病に行って、疲れて寝てる?

「……お兄さんですか?」


思わず、聞いてみた。


家族のが熱出してぶっ倒れたならそっちが優先されるだろうし。約束自体はまぁいいんだけど。


聞けば、向こうは少しの間があった。


「や……彼氏です」


さぁぁっと外はクソ暑いはずなのに、体は冷めていく。


え、彼氏?ってか、彼氏?


彼氏いたのかよ!?


「……すみません。連絡するのが遅くなってしまい」


何も言葉が出てこない俺に、

申し訳なさそうに言う向こうに、なんだか自分がすごく虚しくなってくる。

ってか、看病行くのは別にいいんだけど、


断りもなく寝てるってどういう状況?


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