先生との恋☆Second・Story☆完結☆
は、と息が漏れる。
「大学見学だったんですよね?」
そうだよ。大学見学と言う名の俺は念願の大学デートだったんだよ。
それを邪魔されたんだよ。
あなたの熱で。
訳の分からない怒りがでてくる。
「そういう訳なので……」
そう言って終わらせようとするやけに優しい声を出すその人に、
ふ、と声が漏れた。
「……別にいいですよ。大学なんていつでもいけるんで。また別の日にしようって岡本に伝えといてください」
これでおじゃんではない。
ただ延期になっただけだ。
思わずその強がりを電話に向かって吐き捨てて、向こうが何か言う前に通話を切ってやった。
「……彼氏いたんだ」
予定もパァ。知らなかった事実を彼氏だと名乗る本人に聞かされた虚しさ。
や、確認しなかった俺が悪いんだけど。いないものだと思ってた。