先生との恋☆Second・Story☆完結☆
「はーい」
聖くんに頭が上がらない。それは隣の高橋も同じだろう。
「じゃあねー」
そう言って出て行こうとする聖くんを追う。
「見送り良いって。寝ろよ」
「いや…本当に申し訳なさ過ぎて…」
あたしの後ろからついてきた高橋を見て、聖くんはおかしそうに笑った。
「じゃあな」
「頑張ってね」
「ごめん…」
謝ってしかない高橋。
本当に半休取らせてしまったことが申し訳ないのだろう。
ガチャンとドアが閉まって遠ざかる足音。
静かになった室内で、
黙ってお互い見つめあう。
「本当、申し訳ない」
体力的に限界なのだろう。
ふらふらと壁に背をつき座り込んだ高橋に、あたしも自然に床に膝をつく。
顔を手で覆って同じことを繰り返す高橋。
「大丈夫だよ、治ってお礼すれば」
「うん。そうなんだけど。ね」
真面目に仕事をこなす高橋からすればあってはならないことだったのかな。
ふふふと思わず笑いが零れてしまう。
「聖くん、意外としっかりしてるもんね」
「まぁ、いい大人ですし」