先生との恋☆Second・Story☆完結☆
05:指輪を買いましょう
秋の休みが久しぶりに休日に被り、夜ご飯に誘われたので遊びに行くと。
「……」
嬉しそうに左手の薬指に嵌められた指輪を眺めてる心ちゃんと。
対照的にぶすっとしている秋が出迎えてくれた。
何だこの対照的な人間は。
「見てみて、高橋が買ってくれたー」
そういって、ん!と誇らしげに俺に見せてくれる。
ピンクゴールドのリング。
ウェーブラインが2本重なったような曲線が綺麗で
中央にはぽつぽうぽつとダイヤモンドが三連に並んでいる。
心ちゃんが笑顔で手の角度を変えるたびにそれは光に反射してキラキラ光る。
「良かったね」
「うん」
嬉しそうにそういう心ちゃんに笑顔を返して……。
「で、なんで秋は怒ってんの」
同じように左手には指輪がはまってるのに。
全然嬉しそうじゃない秋を見下ろしながら聞けば、心ちゃんも同じように膨れる。
「帰ってからずっとこうなの」
「え?」
「……聖」